giip
SES案件登録
Oracle 移行事例

約12万テーブルを持つOracle環境をオンプレミスからAWSへ移行

テーブル数が約12万に達するオンプレミスOracle環境を、AWSへ移行した事例です。データ量ではなくオブジェクト数が主要な難所になるタイプの移行です。

一般的なデータベース移行の話は「データ量が何TBか」を中心に進みます。しかしオブジェクト数が極端に多い環境では、難所はデータ量ではなくテーブル・依存関係の棚卸しそのものに移ります。GIIPは、約12万テーブルを持つオンプレミスOracle環境のAWS移行を経験しています。

事例概要

移行元DBオンプレミス Oracle
テーブル数約12万
移行先AWS
主な課題大量オブジェクトと依存関係の管理
公開制限具体的な顧客・データ・AWS構成は非公開

本ページに記載した規模はGIIPの実務経験に基づきます。守秘義務およびセキュリティ上の理由から、顧客名とシステム固有情報は公開していません。

この事例で確認できる事実

  • GIIPは、約12万テーブルを持つオンプレミスOracle環境をAWSへ移行した経験があります。
  • 「約12万」はテーブルの数であり、レコード数でもデータベースの数でもありません。
  • 極端にオブジェクト数が多い環境の依存関係・移行手順・検証にも対応します。

まず前提: 12万は「テーブル数」です

本事例の約12万は、レコード(行)の数でも、データベースの数でもありません。1つのOracle環境の中に存在するテーブルの数です。

この違いは重要です。レコードが多い環境は、基本的にデータ転送とインデックス再構築の問題に落ち着きます。一方、テーブルが多い環境では、移行対象を「数え切る」ことと「取りこぼしがないと証明する」ことが最大の作業になります。

オブジェクト数が多い環境の難しさ

  • 目視やスプレッドシートでの棚卸しが成立しません。抽出と突合を自動化しない限り、確認そのものが終わりません。
  • 依存関係(ビュー、シノニム、ストアドプロシージャ、トリガー、外部キー)が広範囲に張られており、1つの移行漏れが別の処理を止めます。
  • バッチ処理と外部インターフェースが、どのテーブルを参照しているかを網羅的に把握する必要があります。
  • 検証も同様に自動化が前提です。件数・定義・依存関係の突合を対象全体に対して回せる形にします。

依存関係・スキーマ・バッチ・インターフェースの管理

この規模では、移行作業そのものよりも「移行対象の一覧と、その一覧が正しいことの根拠」を作る工程が重くなります。スキーマ定義、依存オブジェクト、バッチジョブ、外部インターフェースをそれぞれ機械的に列挙し、移行前後で突合できる状態にしておくことが前提になります。

検証は移行の最後に行う工程ではなく、対象を洗い出した時点から並行して設計します。

公開していない情報

本事例における移行先の具体的なAWSサービス構成(RDS for Oracle、EC2上のOracle、Auroraなどの別)は、確認された範囲を超えるため本ページには記載していません。

顧客名、業務データの内容、システム固有の構成情報も公開していません。

大量オブジェクトを持つOracle環境で確認が必要な代表項目

以下は、テーブル・オブジェクト数が多いOracle環境を移行する際に確認が必要となる代表項目です。すべてが本事例で使用されたという意味ではありません。

  • 01スキーマ単位のオブジェクト一覧の機械的な抽出
  • 02ビュー・シノニム・シーケンスの依存関係
  • 03ストアドプロシージャ・ファンクション・パッケージ・トリガーの移行可否
  • 04外部キーと制約の再作成順序
  • 05パーティション構成と表領域の設計
  • 06文字コード(キャラクタセット)の差異
  • 07データ型の差異(特に日付・数値・LOB)
  • 08バッチジョブとスケジューラの依存関係
  • 09外部システムとのインターフェース(連携ファイル・DBリンク)
  • 10移行前後の件数・定義突合による検証手順

このリストは一般的な技術説明です。実際に必要な項目は環境ごとに異なり、本事例で実施した内容の全量を示すものではありません。

よくあるご質問

テーブル数が多い環境は、通常の移行と何が違いますか。

作業の重心が変わります。データ量が主題の移行は転送と再構築の設計が中心ですが、オブジェクト数が主題の移行は、対象の網羅的な抽出・依存関係の把握・突合検証の自動化が中心になります。

移行先のAWSサービスは何を選ぶべきですか。

現行のOracleの使い方(PL/SQLの量、ライセンス、外部連携、必要な可用性)によって適する形が変わります。本事例における移行先の具体的なサービス構成は公開していません。個別のご相談では、現行構成を確認したうえで選択肢を整理します。

12万テーブルというのはレコード数ですか。

いいえ。テーブルの数です。レコード数でもデータベース数でもありません。

移行後の運用も依頼できますか。

可能です。GIIPは移行後のクラウドデータベースの監視・運用を継続して担当します。現在も複数のクラウドデータベースと約30のWebサービスをAIエージェントと人間の専門家が監視しています。

執筆・技術監修

GIIP データベース・クラウド運用チーム

大規模Webサービス、SQL Server、Oracle、AWS、Azureの設計・移行・運用に従事。x12largeクラスのAWS RDS for SQL Server環境12セット、約12万テーブルのOracle環境、約3TBのTiDBからAurora MySQLへの移行を経験。現在も複数のクラウドデータベースと約30のWebサービスをAIエージェントとともに監視・運用している。

初回公開日
最終更新日

本ページでは、GIIPが実際に経験した内容と、一般的な技術説明・確認項目を明確に分けて記載しています。チェックリストなど一般的な説明として記載した項目は、本事例で必ず実施したという意味ではありません。

守秘義務およびセキュリティ上の理由から、顧客名・システム固有情報・業務データの内容は公開していません。規模を示す数値のみをGIIPの実務経験に基づいて記載しています。

運営会社: GIIP Co., Ltd.(日本オペレーション: SHINSEMA株式会社) / お問い合わせ: contact@littleworld.net

他の移行事例

データベース移行・運用の関連ページ

大量テーブルを持つ環境の移行可否を確認する

現在のOracleバージョン、スキーマ数、おおよそのテーブル数、外部連携の有無をお知らせください。論点を整理してご回答します。

contact@littleworld.net